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令和7年度

年長クラス

またひとつお店をひらいた日

2025-11-28
1.活動のテーマ
<テーマ>
広がる世界

<テーマの設定理由>
子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを出発点に、そこから生まれる発見・ひらめき・関わりを大切にしながら、“遊び”がどのように深まっていくかを、子どもと一緒に楽しみながら育てていくことが目的とする。

この日、空き箱の中にあった“ひとつの気づき”は、
迷いなく次の世界をひらいていきました。
2.活動スケジュール
活動内容 時間/回 人数/回
① 年間通し 単位
② ごっこ遊び 発言からクラス全体へ共有
③ 保護者招待 クラス単位
④ 他学年招待 クラス単位
※見つけた”ことそのものが、もう遊びの始まりでした。
3.環境をデザインする
●準備した物 スマートフォン(音の記録用)
●画用紙
●空き箱
●ボンド
●京花紙
●紅白防止
3.探究活動の実践
1. ―― 空き箱の中に、もうお店があった

年間を通して取り組んできた空き箱製作。
ある日、その箱の中に、
ハンバーガー屋さんのポテトやナゲットの空き箱が混ざっていることに気づいた子どもがいました。

「これ、ハンバーガー屋さんじゃん」
「やりたい!!」

その一言で、空気が変わりました。

誰かが計画したわけでも、提案したわけでもなく、
“見つけた”ことそのものが、もう遊びの始まりでした。

2.世界をつくる準備 ―― 集める・考える・思い出す

「じゃあ、箱がいるよね」
「いっぱい集めないと!」

子どもたちは自然に空き箱を集め始めます。
その姿には、これまで何度も経験してきた
「お店屋さんごっこ」の記憶が息づいていました。

何が必要だったか

どうやって作ったか

誰を呼んだか

言葉にせずとも、身体と経験が覚えている様子でした。

3.つくる ―― 本物みたいにしたい

空き箱が十分に集まると、次は中身です。

画用紙を手に取り、

ハンバーガー

ポテト

ナゲット

ジュース

を一つひとつ製作。

「レタス入れたい」
「重ねたほうが本物っぽい」
「セットも作ろうよ」

“それらしくする”ための工夫が、次々と生まれました。
誰に言われなくても、
子どもたちはもう“お店の人”の目で考えていました。

4.ひらく ―― ハンバーガー屋さん、オープン!

流れはとても自然でした。

「お店屋さんやろう」
「他のクラスも呼ぼう」

何度も経験してきた“招待する楽しさ”。
年少・年中の子どもたちを迎え、
年長クラスのハンバーガー屋さんがオープンしました。

「いらっしゃいませ!」
「こちらで注文どうぞ」
「セットですか?」

声のトーン、立ち位置、やりとり。
そこには“ごっこ”を超えた、
社会的な役割を楽しむ姿がありました。

5.立場が入れ替わる ―― 保護者と一緒に

「おうちの人にも見せたい」

子どもたちのその思いから、
参観日のあと、保護者にも披露することに。

この日は、
保護者にも“お店屋さん側”に立ってもらい、
子どもたちはお客さんに。

「こうやって言うんだよ」
「それはこっちだよ」

いつもとは逆の立場で、
役割を教える子どもたちの姿がありました。

やってきたからこそ、伝えられる。
遊んできたからこそ、共有できる。

そんな時間でした。

6.見えてきた育ち ―― この活動が物語になる理由

このハンバーガー屋さんは、
単発の「製作」や「ごっこ遊び」ではありません。

これまでの経験があったからこそ、

空き箱を見て世界を想像できたこと

必要なものを自分たちで考え、集めたこと

何度もやってきた“お店屋さん”の記憶を生かしたこと

他学年、保護者へと世界をひらいたこと

すべてが、
「広がる世界」そのものでした。
4.活動の様子が分かる写真
5.振り返り
子どもたちは、
新しいことを“ゼロから”始めているわけではありません。

これまでの遊び、経験、物語を土台に、
次の「やってみたい!」を紡いでいます。

空き箱の中のポテトの箱は、
ただの素材ではなく、
次の章の入口でした。

この先もきっと、
何気ないつぶやきが、
また新しい世界をひらいていくことでしょう。

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