年中クラス
もりぐみお弁当屋さん
2025-05-08
1.活動のテーマ
<テーマ>
広がる世界
<テーマの設定理由>
子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを出発点に、そこから生まれる発見・ひらめき・関わりを大切にしながら、“遊び”がどのように深まっていくかを、子どもと一緒に楽しみながら育てていくことが目的とする。
2.活動スケジュール
活動内容 時間/回 人数/回
①年長児のスシロー(ごっこ遊び) 20分程度 2~3人
①年長児のスシロー(ごっこ遊び) 20分程度 2~3人
②ごっこ遊び(お家ごっこ、ままごと) 30分程度 3~5人
③油粘土でのお弁当作り 30分程度 2~3人
④遠足ごっこ 30分程度 全体
⑤紙粘土でのお弁当作り 1週間 4人1組
⑥ごっこ遊び(もりぐみお弁当屋さん) 30分程度 全体
3.環境をデザインする
● 準備した物 スマートフォン(撮影用)
●机
●椅子
●ままごと遊具
●カラー積み木
●カーペット
●油粘土
●粘土板
●粘土ベラ
●型
●お弁当箱
●フォーク
●ゴザ
●紙粘土
●絵の具(赤、青、黄色、緑、白、黒、薄橙、橙、黄土、茶、紫)
●爪楊枝
●おかず入れ
●トング
●R1容器
●メニュー表
3.探究活動の実践
●年長さんのスシローへ行ってきたよ!から広がるごっこ遊びの世界
ある日、年長児が計画して開いた「スシロー」に、年中児が招待されました。
「チケットもらった!やったー!」
手にしたチケットを大事そうに握りしめ、ワクワクしながら年長児の保育室に向かう子どもたち。
扉を開けると、目の前には本物さながらの回転寿司の世界が広がっていました。
「おすしがうごいてる!」「これ本物みたい!」
キラキラ目を輝かせながら、レールに乗ったお寿司に夢中です。
メニューを手に取ると、店員役の年長児に「これください!」「まぐろ、たべたい!」と一生懸命伝えます。
「はい、どうぞ~」とお皿を渡す年長児も少し誇らしげ。
「おいしーい!」「もっとたべたい!」
手作りのお寿司を食べる真似をしながら、大満足の笑顔があふれていました。
保育室に戻ると、
「すごかったー!」「あのおすし、ほんものみたいだったね!」「もうおなかいっぱい」
と、早速友だちや担任にその日の体験を嬉しそうに話してくれました。
年長児との関りや、自分たちの為に準備をしてくれた特別な体験がとてもうれしかったようです。
●自分たちでもやってみよう!広がるごっこ遊びの世界
スシロー体験の翌日、子どもたちは早速自分たちの遊びに取り入れ始めました。
「こんどはじぶんたちでもやってみようよ!」
自由遊びの時間に、ごっこ遊びがスタートです。
油粘土を広げて、握り寿司や巻き寿司を作りながら、
「おべんとうもつくって、えんそくにいこうよ!」
遠足ごっこが始まりました。
遊びが盛り上がり、クラスでみんなで作ったお弁当を持って、園庭で遠足ごっこもしました。
「いろつきおべんとうもつくりたい!」
その声から、
「これはハンバーグね」「おにぎりはまるくして…」
次は紙粘土を使ってリアルなお弁当作りがスタート。
数日後、子どもたちはついに…
「おべんとうやさんやろう!」「なまえは…もりぐみおべんとうやさん!」
みんなで相談し、立派な看板も完成。お店の中では、レジ係、お弁当をつめる係、お客さん係と役割分担もバッチリです。
順番に交代しながらどの役も楽しみます。
「いらっしゃいませー!」「おすすめはからあげべんとうですよ~」
遊びの中で、言葉のやりとりや思いやりの気持ちが自然と生まれていきました。
4.活動の様子が分かる写真
5.振り返り
年長児が見せてくれた本格的なごっこ遊びは、年中児にとって憧れと刺激がいっぱいの体験でした。
「自分たちもやってみたい!」という気持ちから、道具を工夫し、役割を考え、遊びを少しずつ発展させていく姿が見られました。
今回の一連のごっこ遊びは、「年長児と年中児」という異年齢の関りの中で、遊びが伝わっていき、更にそれを自分たちの世界を発展させていくプロセスでした。
年長児が準備してくれた「スシロー」の体験は、ただ遊ぶだけでなく、子どもたちにとって「憧れ」の世界であり、次に自分たちで展開させていくヒントでもありました。
このプロセスを通じて、子どもたちはただ模倣するのではなく、自分たちの経験やアイデアを加えて遊びをどんどん膨らませていき、まさに「周辺参加」から「より中核的な参加」へと進んで行く様子が伺えました。
子どもたちが「自分も社会の一員である」と感じながら、主体性や協働性、創造性を育んでいく大切な基盤になったように感じました。
こうした「学びの連続性」や「正統的周辺参加」の視点を大切にしながら、日々の遊びや生活を丁寧につなぎ、子どもたちの育ちを支えていきたいと思います。
次はどんな楽しい遊びが待っているのでしょうか?
子どもたちの世界は、まだまだ広がっていきます。
