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令和7年度

年少クラス

砂場のお山

2025-12-15
1.活動のテーマ
<テーマ>
広がる世界

<テーマの設定理由>
子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを出発点に、そこから生まれる発見・ひらめき・関わりを大切にしながら、“遊び”がどのように深まっていくかを、子どもと一緒に楽しみながら育てていくことが目的とする。

本園では日頃の遊びの中で、子どもたちが砂場の砂を園庭へ運び出し、
おままごとや山づくり、道路づくりなどに使う姿が多く見られる。
その結果、砂場の砂は毎年少しずつ減り、補充が必要となっている。

本活動は9月にも一度実施しており、その際は年少児が保育者と一緒に行った活動であった。
9月は、トラックから納品された砂を見た年少児が、
「みんなで砂場に運べばいいね」
と発言し、保育者と一緒に砂を砂場へ運ぶ活動へと展開していった。
今回はその経験をふまえ、さらに追加購入した砂で「大人と行う場合と、異年齢の子ども同士で行う場合では、どのような学びの違いが生まれるのか」という視点をもち、年少児・年中児・年長児が一緒に関わる活動として再度実施した。
2.活動スケジュール
活動内容 時間/回 人数/回
①9月:年少児+保育者による活動
②全学年合同(年少・年中・年長)による活動

3.環境をデザインする
● 準備した物 スマートフォン
●砂
●バケツ
●ポーター
●スコップ
※遊び方や運び方の指示は行わず、砂の存在のみを提示した。
3.探究活動の実践
<活動中の子どもの姿・言葉、子ども同士の関わり>

園庭に入った子どもたちは、砂の山を見て立ち止まり、
「えっ……なにこれ!?」
「やまじゃん!」
「のぼっていいの?」
と、驚きや期待を言葉にしていた。

はじめは、触る・崩す・登る・転がるなど、砂山そのものを全身で味わう遊びが学年を問わず見られた。
しばらくすると、年少児が前回の経験からか
「これ、あっちに持っていこう」
「砂場に入れたら、もっと遊べるよね」
と話し始めた。

すると年長児が、
「こうやって運ぶとこぼれないよ」
「一緒にやろう」
「競争みたいにしてみる?」
など、遊びの要素を取り入れながら砂を運ぶ姿を見せ始めた。

年少児は、その年長児の姿をそばで見ながら、同じようにバケツを持ち、同じ動きをまねし、楽しそうに砂運びに参加していた。

9月の活動では、保育者と一緒に「運ぶ」という目的を共有しながら進めていたが、今回は、年長児らしい遊びを伴った関わりの中で、年少児が自然と遊びに引き込まれていく姿が見られた。

砂の行き先は最終的に砂場であったが、それは
「ここにあったら、みんなで使える」
「砂場のほうが、ケーキつくりやすい」
という、子どもたち自身の遊びの経験から導き出された判断であった。

4.活動の様子が分かる写真
5.振り返り
9月に保育者と行った活動では、
大人がそばで支えながら目的を共有することで、年少児は安心して砂運びに取り組んでいた。

一方、今回の活動では、年長児が遊びの中で砂運びを行う姿を見せることで、
年少児は「やってみたい」「まねしてみたい」という気持ちを自然に引き出されていた。

大人が教えるのではなく、
年長児の姿そのものが年少児の学びの手がかりとなり、
年少児は正統的周辺参加として活動に加わっていた。

また、年長児にとっても、
自分の経験を年下の友達と共有し、遊びとして展開する中で、
年長児としての自覚や役割意識が育つ機会となっていた。

砂の山は、
「砂を補充するためのもの」ではなく、
学年を越えて学び合う関係性を生み出す環境となった。

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