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令和7年度

年少クラス

砂場のお山

2025-09-22
1.活動のテーマ
<テーマ>
広がる世界

<テーマの設定理由>
子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを出発点に、そこから生まれる発見・ひらめき・関わりを大切にしながら、“遊び”がどのように深まっていくかを、子どもと一緒に楽しみながら育てていくことが目的とする。

ダンゴムシのお家作りで盛り上がった子どもたちから、
「違う虫のお家を作ってみたい」
「お姫様のお家を作りたい」
「土でたくさん遊びたい」
という声が聞かれたことをきっかけに、砂場の砂を発注した。

届いた砂を前に、
「この砂で何をしよう?」
と子どもたちと一緒に考え、みんなで砂を運ぶ活動へと発展した。
2.活動スケジュール
活動内容 時間/回 人数/回
①砂の搬入見学 1回 10分程度 5~10人
②相談 1回 5分程度 6人ずつ2回
③砂運び 2日間 6回 6人ずつ2回 12人、24人

3.環境をデザインする
● 準備した物 スマートフォン
●砂
●バケツ
●ポーター
●スコップ
※遊び方や方法は提示せず、「砂が届いた」という環境のみを用意した。
3.探究活動の実践
「おおきなダンゴムシのお家を作りたい」という子どもたちの声から、たくさんの土を用意した。

トラックの荷台が上がり、土が滑り落ちてくる様子を見て、子どもたちは大興奮。
「すごい!」
「いっぱいある!」
と目を輝かせていた。

土は砂場よりも手前に山になっていたため、「みんなで砂場に運べばいいね」という声が聞かれ、かわ組で協力して運ぶことになった。

① 相談する

まずは7人ずつのチームに分かれて話し合いを行った。

「土を運ぶには何が必要?」という問いかけに、

「スコップが必要!」
「バケツも使おう!」
「手で運ぶ?」
「トラックがあればいいよ」

と、次々に意見が出た。

② 試してみる

スコップとバケツで運び始めたものの、「全然減らないね」と、土の量の多さに気づく子どもたち。

保育者が「バケツじゃない、土を運べるものは幼稚園にあるかな?」と問いかけると、

「ポーターに入れて運べばいいんじゃない?」という意見が出た。

③ 工夫し、協力する

ポーターを使い始めると、ポーターを運ぶ人、スコップで土を入れる人、土を出す人と、自然に役割分担が生まれた。

「おもいね」
「冷たいね」
「サラサラだね」

と、土の感触を言葉にする姿も見られた。

ポーターから土が出ないときには、「手伝って!」と声を掛け合い、立てかけたりスコップでかき出したりしながら協力していた。

翌日には、「かわ組みんなでやれば早いんじゃない?」という声が上がり、クラス全員で取り組むことに。

途中で遊び始める子もいたが、注意し合う姿はなく、取り組む子どもたちで黙々と砂運びが続いていた。

戸外遊びをしていた2歳児クラスの子どもたちも集まり、スコップを貸して一緒に土を運ぶ姿が見られた。

さらに、「もっと手伝ってもらえる人を探そう!」と、事務所に先生を呼びに行く子もおり、園長先生や用務の先生、他クラスの先生たちも加わって大きな協力の輪が広がった。

一輪車(ネコ)を使って土を運ぶ先生の姿を見て、「すごい!」「それ何?」と新しい道具にも関心を持っていた。

ついに、砂をすべて砂場へ運び終えると、
「大変だったね」
「重かった」
「全部運んだらすっきりした!」

など、さまざまな思いを言葉にしていた。

担任が「みんなが運んだ土で、楽しく遊べたらいいね」と話すと、
「ダンゴムシのお家を作りたい!」
という声が上がり、次の遊びへとつながっていった。
4.活動の様子が分かる写真
土を運ぶのにこれを使ってみよう!
「重いね」「一緒に運ぼうよ!」
なかなか運び終わらないね…
みんなで一緒に運んだら終わったよ!
平らになったところ、歩くと足跡が付いて面白いね!
5.振り返り
土の感触を味わいながら、「重い」「あったかい」「掘ると冷たい」など、多くの発見をしていた。

園の遊具をよく把握し、「これが使えるかもしれない」とポーターを選ぶ姿に成長を感じた。

1日で終わらないことに気づき、翌日に持ち越す判断や、助けを求める行動が子どもから生まれていた。

活動後、「すっきりした」「大変だった」など、自分の気持ちを素直に表現できていた。

「自分たちで運んだ土」という実感が、今後の砂場遊びへの期待につながっていると感じた。

今後も子どもたちの声に耳を傾け、相談しながら、次の遊びへとつなげていきたい。

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