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令和7年度

年少クラス

磁石の見立て遊び

2025-05-20
1.活動のテーマ
<テーマ>
広がる世界

<テーマの設定理由>
子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを出発点に、そこから生まれる発見・ひらめき・関わりを大切にしながら、“遊び”がどのように深まっていくかを、子どもと一緒に楽しみながら育てていくことが目的とする。


4月からの園庭遊びで、ダンゴムシが丸まることに関心を持ち、虫かごにたくさん集めて「まん丸ダンゴムシが可愛い」と発信する子どもの姿があった。
自由工作のコーナーにある、画用紙の切れ端をはさみで切り「四角ができたよ!」と話す子どもがいた。
そんな子どもの姿から、丸や四角、三角など基本の形に触れ子どもの発見やどのような広がりがみられるのかを期待し今回のマグネット遊びを行った。
2.活動スケジュール
活動内容 時間/回 人数/回
① ○△□の磁石遊び 10分程度4人1組
②磁石遊び 30分程度3~5人

3.環境をデザインする
● 準備した物 スマートフォン(記録用)
●黒板
●○△□の形に切ったマグネットシート
●棒状の磁石
●プラスチックカバーのついたマグネット
●目や口の形のマグネット
3.探究活動の実践
磁石の見立て遊びを通して広がる発見と学び
● 気づき:初めてのマグネット遊び
春が訪れた園庭で、子どもたちは様々な発見をしながら遊んでいました。その中で、ある子どもが「まるまるダンゴムシいっぱい取ったよ!」と言いながら虫かごに集めていたダンゴムシを見て、他の子どもたちがその「まん丸」に興味を持ちました。これがきっかけとなり、形に関心を持つ子どもたちが増えていきました。

この気づきから、今回の活動「マグネット遊び」が始まりました。画用紙の切れ端で「四角ができたよ!」といった発言をきっかけに、子どもたちが形に対する興味を深めていくのを感じました。そこで、子どもたちが遊べるように、○△□の形に切り取ったマグネットを準備し、遊びを通して形や大きさ、色を意識した遊びを提供することにしました。

● 関わり:マグネット遊びの広がり
初めてのマグネット遊びでは、子どもたちは形を意識せずに黒板にひたすらマグネットを貼り付けていました。色や大きさ、形に関係なく、ただ貼ることを楽しむ姿が印象的でした。黒板がカラフルに埋まっていく中で、子どもたちは真剣な表情を浮かべ、黙々とマグネットを貼っていきます。

その後、保育者が△と□を使って「家」を作ったり、〇を繋げて「芋虫」を作ったりする見立て遊びを見せると、子どもたちは「わあ!」と歓声を上げ、次々に真似をしていきました。丸を繋げて「芋虫ちゃん」を作る子、雪だるまやロケットを作る子どもたちが現れ、遊びが広がっていきました。

翌日、子どもたちはさらにマグネットを大きさごとに仕分け、色にこだわって蝶を作ったり、家を大きさごとに並べて作ったりするなど、形を意識しながら遊びを深めていきました。途中で黒板以外の場所にもマグネットを持っていき、机の上で重ねて積み上げる姿が見られました。そこでは、反発する磁石を使って遊ぶ子どもも現れ、磁石同士が引き合ったり反発したりすることに気づき、試行錯誤しながら遊びの幅を広げていました。

● 育ちの見取り:形への関心と発見
最初は「マグネットを貼ることが楽しい」と感じていた子どもたちですが、次第に一つひとつの形を認識し、組み合わせを考えたり色を合わせたりする楽しさに変わっていきました。遊びが進むにつれて、子どもたちは〇△□の形を意識して、それぞれの形をどう組み合わせるかを考えるようになりました。

さらに、磁石が引き合うこと、反発し合うことに気づいた子どもたちの姿も印象的でした。「こうすると磁石が動くよ!」と楽しそうに言いながら、磁石がどの角度でくっつきやすいか、どの磁石が引き合うかを試行錯誤する様子に、遊びの中で学びを深めていることが感じられました。

そして、磁石の中にはS極が下側にあるものが多い中で、N極が下の磁石が1つだけあったことに気づき、ある子どもがそれを避けて「これはいらない」と言っていた場面には、驚きとともに感心しました。子どもたちが自然と磁石の特性を理解し、遊びの中でその知識を活かしていることに、学びの深さを感じました。
4.活動の様子が分かる写真
四角になったよ!
まるまるダンゴムシいっぱい取ったよ!
まるまるダンゴムシを見つけたよ
「こうすると磁石が動くよ!面白い」
いーっぱい貼ったよ!
いろいろな物が作れるね
動物園で見た猿だよ!
5.振り返り
● 次の展開:形と磁石を使ったさらなる発展
この活動を通じて、子どもたちの形に対する関心が高まり、日常の中でも「これは丸い形だね」「三角見っけたよ」と発見する姿が増えました。今後も、子どもたちの遊びをサポートしながら、磁石や形を使った新しい遊びの展開を見逃さないようにしていきたいと思います。

次のステップとして、棒マグネットや顔の形をしたマグネットを取り入れ、さらに遊びの幅を広げる予定です。子どもたちがどんな発見をし、どのように遊びを展開していくのかを見守りながら、彼らの好奇心と探究心を大切に育んでいきます。

● 学びの連続性:遊びがつなぐ「過去」「現在」「未来」
この活動は、子どもたちの「今」の姿を丁寧に見守りながら、過去の遊びや発見がどのように未来の学びに繋がっていくのかを意識させるものでした。初めは単純にマグネットを貼ることを楽しんでいた子どもたちが、次第に形を作り、磁石の性質を学びながら遊ぶ姿は、まさに「生活と遊びの一体性」を感じさせるものでした。

今後も、子どもたちが遊びの中で新しい発見をし、次のステップへと進んでいく様子を見守り続けていきたいと思います。

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