～年長児の挑戦は、日々の遊びの中から少しずつ育っています～

「運動会だからリレーをする」
そんなふうに思われることもあるかもしれません。

でも、くさばな幼稚園ではちょっと違います。

私たちの運動会は、決まった競技を“練習する”場ではなく、
子どもたちの毎日の生活や遊びの中から自然と生まれてくるものを大切にしています

たとえば、年長児によるリレー。
これは、ある日突然始まったわけではありません。
4月から子どもたちの遊びで園庭を元気に走り回るうちに、「もっと速く走りたい！」「誰が一番かな？」
という気持ちが芽生え、やがて子どもたち同士で順番を決めたり、バトン代わりになるものを手に持ったりと、遊びの中で少しずつ“リレーごっこ”が形になっていきます。

年長児にとって、リレーはただ走るだけではありません。

・どう順番を決めるか相談する
・バトンをどんなふうに渡すか工夫する
・勝って喜んだり、負けて悔しい気持ちを受け止めたり

そんな一つひとつのやり取りの中で、友だちと関わりながら育つ力がたくさん詰まっています

だからこそ、運動会当日のリレーには、これまでの積み重ねがにじみ出るような“その子らしい”姿が見られるのです。

私たちは、【行事をやらせるもの】ではなく、【子どもと一緒につくるもの】としてとらえています。
【行事のための練習】ではなく、【日々の生活の延長としての行事】を大切にしています。
だからこそ、こう考えています。

・「9月から運動会の練習をする」のでは遅い
・日々の遊びの中に芽生えた興味や挑戦こそが、行事につながっていくべきだ

もちろん、毎年必ず“リレーで盛り上がる”とは限りません。
その年の子どもたちの様子によっては、違う遊びや関心から競技が生まれることもあります。

「今年の年長さんは、運動会でリレーをするのかな？」
「それとも、まったく新しい競技が生まれるのかも？」

そんなふうに、その年・その子たちならではの運動会を、一緒に創りあげていくことを、私たちは大切にしています。

今年はどんな運動会になるのでしょうか？
子どもたちの毎日の遊びの中から、どんなドラマが生まれるのか…
今からとても楽しみです。