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園のブログ

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「街」とつながる ― 空き箱からひらく【星のおうち】

2026-06-17
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4月には、幼稚園探検や街探検を通して、子どもたちは身近な環境の中にある人や仕事に目を向け始めました。

5月には、おにぎり散歩やスーパー見学を通して、「作る人がいる」「売る人もいる」「並べる人もいる」と、街の中にあるさまざまな役割に気づいていきました。

街には、人がいて、仕事があり、いろいろなものがつながっている。
そんな気づきを重ねてきた子どもたちの視線が、6月には少し違う方向へ向かいました。

ある日、空き箱をのぞいていた子が言いました。
「みて、夜になるよ」
「お星さまがある」

その一言から、子どもたちの星への探究が始まりました。
お星さまってどこにあるの?
空き箱をのぞき込むと、そこにはいつもの保育室とは少し違う世界が広がっていました。

「ほんとだ」「なんか夜みたい」

普段見上げている空とは違う、箱の中にある小さな夜。

子どもたちは、不思議そうに中を見つめていました。

保育者が、「お星さまって、どこにあるんだろう?」と問いかけると、子どもたちの中で星への関心が少しずつ広がっていきました。
みんなの空はつながっている
その後、子どもたちから、「昨日、お星さま見たよ」「お家から見えるよ」という声が聞かれるようになりました。

そこで、お家の方にも協力していただき、それぞれの家庭で見えた夜空の写真を撮ってきてもらうことにしました。

集まった写真をiPadに映して見てみると、「これは〇〇くんのおうちの空」「これは〇〇ちゃんのおうちの空」「これは先生のおうちの空」と、いろいろな場所の夜空が並びました。

子どもたちは写真を見比べながら、「どこにもお星さまある」「みんなつながってる」と話していました。

住んでいる場所は違っても、見上げる空はつながっている。

子どもたちは、星を通して、自分たちの暮らす街の広がりを感じ始めていました。
みんなで見られる星のおうちをつくろう
やがて、子どもたちからこんな声があがりました。

「もっと大きいお星さまのおうちをつくろう」「みんなで見たい」

このとき、子どもたちの中から「プラネタリウム」という言葉はまだ出ていませんでした。

「段ボールでつくる!」「穴あける!」「暗くする!」「ライト当てる!」と、どうしたら星の世界を作ることができるのか、自分たちなりに考え始めていました。
もっと暗くしたい!
段ボールに穴を開け、画用紙を貼り、光が入らないように工夫します。

ライトを当ててみると、

「あれ、うまく見えない」
「ここから光が入る」
「もっと暗くしたい」

と、思うようにいかないことにも気づきました。

そこから何度も試し、作り直し、また試します。

教室のカーテンを閉めて真っ暗にし、ライトの光だけで過ごす時間もありました。

何日間か、子どもたちは暗い教室の中で、星のおうちが少しずつできていく過程を楽しんでいました。

給食も、いつもとは少し違う雰囲気の中で食べました。

「なんか夜みたい」
「星の中で食べてるみたい」

子どもたちにとって、暗さや光も、探究の大切な素材になっていました。
やまぐみプラネタリウム開館
完成した星のおうちは、

「やまぐみぷらねたりうむ」

として、他学年の子どもたちや保護者の方を招待することになりました。

「こっちだよ」
「きれいでしょ」
「ここから見るんだよ」

自分たちが作ったものを誰かに見てもらうこと。

そして、相手が驚いたり喜んだりする姿を見ること。

子どもたちは、自分たちの経験を誰かと共有する喜びを感じていました。
本物のプラネタリウムへ
その後、ある子が言いました。

「本物のプラネタリウム、行ったことあるよ」

その一言から、「みんなで行きたい!」という声が広がりました。

そこで、コニカミノルタサイエンスドームのプラネタリウムへ出かけることになりました。

大きなドームいっぱいに広がる星空を見た子どもたちは、「いっぱいある!」「ほんものみたい!」「すごい!」と、大興奮。

自分たちで作った星のおうちと、本物のプラネタリウム。

その両方を経験したことで、子どもたちは想像した世界と実際の世界を行き来しながら、星への関心をさらに深めていきました。
星は夜だけじゃなかった〜街の探究とつながり始めた星〜
この活動のあと、子どもたちの中で星に関する言葉が増えていきました。

「星がね」「夜ね」「昨日、星見たらね」

空き箱の中に見つけた小さな夜は、家庭での星空観察へつながり、友だちとの共有へつながり、星のおうちづくりへつながり、本物のプラネタリウムへと広がっていきました。
「街」はどこまで続いているんだろう
そして、これまでの「街」の探究ともつながり始めています。

活動を振り返る中で、子どもたちから、「お神輿に星をつけたい」「電車もつけよう」「おにぎりもあったよね」という声が聞かれました。

街で見てきたもの。
出会ってきた人。
作ったもの。
食べたもの。
乗ったもの。
そして、街の上に広がる空や星。

一つひとつの経験が、子どもたちの中で別々の出来事ではなく、自分たちの物語としてつながり始めています。

「街」とは、道路や建物だけではありません。

そこに人がいて、仕事があり、暮らしがあり、空があり、夜があり、星があります。

子どもたちは、自分たちの小さな気づきを手がかりに、世界を少しずつ広げています。

これからも、子どもたちの「みて」「なんで」「やってみたい」という声を大切にしながら、その問いが次の世界へつながっていくように関わっていきたいと思います。
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