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園のブログ

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みんなで運んだ砂から、生まれたもの 年少クラス

2025-12-19
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この日の遊びは、
「さあ、今日はこれを作ろう」と決めて始まったものではありません。

これまでみんなで力を合わせて運んできた砂。
スコップで、バケツで、何度も何度も運んだ砂。

その土を前に、保育者がそっと問いかけました。

「頑張って運んだこの砂で、何を作りたい?」

すると、子どもたちの目が一斉に輝きました。
「なに作る?」から、遊びが動き出す
「キティちゃんのお山がいい!」
「トンネル作りたい!」

次々に出てくる声。
年少児らしい、思いついたままの言葉が飛び交います。

そこで、
「お山を作る人」
「キティちゃんを作る人」
と役割を分けて、遊びが始まりました。

“決めてもらう”のではなく、
みんなで話して決めたということが、
子どもたちの動きをぐっと前向きにしていました。
お山をつくる、トンネルを掘る
スコップを手に、砂を集めて山を作る中で、

「もっとかたくしないとね」
「大きくしたい!」

と、気づいたことを言葉にしながら、
何度も土を重ね、手でぎゅっぎゅっと固めていきます。

トンネル作りでは、
「ここから掘るね」
と場所を決め、左右から少しずつ進めていきました。

そして――

「つながった!!」
「手、さわれたよ!」

向こう側の友だちと手をつなぎ、
思わず笑顔がこぼれる瞬間がありました。

キティちゃんのお山には、
砂場の遊具を使って耳や目、リボンをつけ、
“それらしく”なるたびに、うれしそうな声が聞こえてきました。
「もっと作りたい!」次のひらめきへ
しばらく遊んだあと、

「もっと作りたい」
という声が上がりました。

「次は何にする?」と聞くと、

「車がいい!」

すぐに話し合いが始まります。

「車ってどんな形?」
「山じゃないよね」

「四角だよ!」
「四角い山にすればいい!」
「箱に入れて、ひっくり返したらどう?」

年少児らしい、
言いながら考え、考えながら決めていく姿がありました。
うまくいかない、でもやめない
段ボールに砂を入れて、ひっくり返そうとしますが――

「おもい…」
「うごかない…」

思うようにいかず、立ち止まります。

「どうする?」
と声を掛けると、

「下になんかひく?」
「シートみたいなの!」と保育者から提案

ブルーシートを敷き、
みんなで「せーの!」と力を合わせます。

けれど、
水を含んだ段ボールが破れ、砂が崩れてしまいました。

一瞬、静かになる子どもたち。
「もう一回やろう」年少児の強さ
しばらくすると、

「パンパンってしてなかったからじゃない?」
「もっとつよい箱がいいかも」

と、また声が上がります。

次に使った段ボールは、底のない箱。

「これなら、ひっぱればいいんじゃない?」

試してみると――
今度は大成功。

「できた!!」
と、歓声が上がりました。
完成は、終わりじゃない
できあがった砂の車に、

「まどは、おしろいばなの実!」
「タイヤは、これでぐるぐる!」
「どんぐりでかざろう!」

次々と飾りが加わっていきます。

すると自然に、

「ここは町だよ」
「あっちはイオン!」
「道つくって、はしろう!」

と、街づくりやごっこ遊びへと世界が広がっていきました。
おわりに
この日の遊びには、
「正解」も「完成形」もありませんでした。

それでも子どもたちは、

・みんなで運んだ土を誇りに思い
・相談しながら形を考え
・うまくいかなくても、もう一度試し
・できた喜びを友だちと分かち合い
・そこから、また次の遊びを生み出していきました

年少児らしい、思いつく・やってみる・失敗する・またやる、その一つひとつが重なって、遊びは「広がる世界」へと育っていきました。

これからも、子どもたちの小さな「やってみたい」を出発点に、相談し、試し、広がっていく遊びを大切に支えていきたいと思います。
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