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園のブログ

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〜日々の遊びが形になる日〜運動会 パート1

2025-10-25
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秋晴れの空の下、今年も草花幼稚園の運動会が行われました。
子どもたちにとって運動会は「特別な日」であると同時に、日々の生活や遊びの積み重ねが形になる日でもあります。

プログラム一つひとつには、日常の保育から生まれた「子どもたちの思い」や「学びの連続性」が息づいていました。
開会式・はとぽっぽの体操
〜受け継がれる文化としての体操〜

朝の空気の中で全園児が一斉に身体を動かす姿。
「はとぽっぽの体操」は、昭和21年頃から続く歴史ある体操です。
世代を超えて受け継がれ、いまも多くの園で親しまれています。

草花幼稚園では、この体操を**「みんなで始まりを感じる時間」**として大切にしています。
年少児は年長児の動きを見ながら、少しずつリズムをつかみ、動きを真似します。
年長児は、自分が憧れてきた姿を今度は小さい子に見せる番です。

ここには「教える」ではなく、「一緒にやる」文化があります。
小さな手の動きの中にも、“生活の中で育まれる共同体の感覚”が見られました。
1歳児クラス親子「ミルクでかんぱい」
〜はじめての“おうちの人といっしょ”〜

まだ園生活に慣れ始めたばかりのひよこ組(1歳児クラス)さん。
おうちの方と手をつなぎ、音楽に合わせて身体を揺らす姿には、安心と信頼があふれていました。
親子の触れ合いが、“園での生活が楽しい”という気持ちにつながっていきます。
全園児「かけっこ」
〜自分の足で走る喜び〜

風をきって走る子どもたち。
ただ速さを競うのではなく、**「自分の力で走ること」**を楽しむ姿がありました。
転んでも立ち上がる姿、友だちを応援する声――そこには「勝ち負けを超えた育ち」が見えます。
遊戯
どうぶつでんしゃがやってきた (満3歳児)
アロハ・エ・コモ・マイ    (年少)
キミに100パーセント    (年中)
clap and clap/爽涼鼓舞  (年長)
満3歳児
年少
年中
年長
玉入れ ~め組のひとバージョン~
〜音楽と動きがひとつになる、みんなで楽しむ玉入れ〜

全園児による玉入れは、ラッツ&スターの名曲「め組のひと」に合わせてスタート。
曲が流れると、子どもたちはノリノリのリズムで体を動かし、笑顔で踊りながらスタートの笛を待ちます。

「まだかな?」「いくよー!」と、音に耳を澄ませながら全身で期待を表す姿。
そして笛が鳴った瞬間、一斉にカゴめがけて玉を投げます。

この競技は、**“遊戯と競技の融合”**を意図しています。
単に玉を投げるだけでなく、リズムを感じ、身体をコントロールし、仲間と息を合わせるという多面的な体験が含まれています。

年少児はリズムに合わせて体を揺らしながら玉を拾い、
年中児は音の合図をしっかりと聞き取って動き出し、
年長児は仲間に声をかけながら周りの様子を見て動く姿が見られました。

ひとつの曲を通して、子どもたちは“音を聞く・見る・感じる・合わせる”という一連の流れを体験し、
まさに**「見る→憧れる→動いてみる→協働する」**という草花幼稚園の保育の循環が表れた瞬間でした。
ラッツ&スター? 鈴木さん?
めっ!
競技
・ホースバトル ~紅の魂・白の力~ (年長)
〜力を合わせ、引き合う中で生まれる絆〜

やま組によるホースバトルは、いわば“綱引きの進化形”。
長いホースを紅白チームで引き合い、多くのホースを自陣に引き寄せたチームが勝ちとなります。
「せーの!」の掛け声とともに、一斉にホースに手を伸ばす子どもたち。
引っ張る力だけでなく、タイミングを合わせる“チームワーク”が勝敗を分けます。
ここには単なる力比べではなく、協働・判断・戦略・連携といった、年長児だからこそ発揮される社会的な学びが込められています。
試合中は、「こっち手伝って!」「あと一本!」と声を掛け合い、勝っても負けても「たのしかった!」と笑顔で終える姿が印象的でした。
日々の保育の中で培ってきた、仲間との信頼・助け合い・粘り強さがこの競技に凝縮されています。
まさに「紅の魂」と「白の力」がぶつかり合い、子どもたちが互いの存在を感じ合う時間でした。

・とんぼになってレッツゴー!! (年小)
〜自然の遊びが競技になる〜
この競技は、日常の戸外遊びから生まれました。
園庭でトンボを追いかける子どもたちの姿をヒントに、トンボの動きを身体で表現する競技として発展しました。
「トンボが止まった!」「逃げたー!」
子どもたちは遊びの延長として運動会を楽しみます。
自然と遊びがつながる瞬間に、保育の本質である“生活と遊びの一体性”が見られました。

・なにをいれようかな?おべんとうリレー (年中)
〜遊びが競技に変わるまで〜
この競技の原点は、1学期に行われた年長児による「スシローごっこ」でした。
年中児はお客さんとして参加し、その本格的な世界観に憧れを抱きました。
「自分たちでもやってみたい!」
その思いから、紙粘土でお弁当を作り始め、ついには“もりぐみおべんとうやさん”としてごっこ遊びが広がっていきました。
そして、その延長として生まれたのが「おべんとうリレー」。
遊びの中で生まれたアイデアが、運動会の競技として形を変えて登場しました。
遊びの発展を通して、子どもたちは仲間と協力する楽しさや自分のアイデアを表現する喜びを感じています。
年長児の姿を憧れから学び、自分たちの世界に取り入れていく――
これはまさに「正統的周辺参加」の流れを体現する姿でした。
年長
年中
年少
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