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園のブログ

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涅槃会

2020-02-14
2/15はお釈迦様が亡くなられた日として涅槃会(ねはんえ)という法要を行うお寺が多いです。
 
くさばな幼稚園では2/15が土曜日でお休みなので2/14の今日に本堂で涅槃会を行いました。
本堂に上がるために靴を脱ぎますが、くさばな幼稚園に通うお子さま達はきれいに靴を並べてくれます。
 
(ご自宅でも靴を脱いだら脱ぎっぱなしにしないで並べられているかな?)
本堂の中では恒例の理事長先生が紙芝居を読んでくれました。
 
紙芝居のあとは涅槃図(ねはんず)を鑑賞しました。
 
涅槃図を見ながらお子さまたちは「象がいる❗」「犬がいる❗」「鬼が泣いているね❗」と反応していました。
本堂では仏教童謡「しっている」を歌いました。
 
歌詞
 
ののさまは 口ではなんにもいわないが
ぼくのしたこと 知っている 知っている
ののさまは 口ではなんにもいわないが
あなたのしたこと 知っている 知っている
お釈迦様は食中毒で亡くなった?
 
『涅槃経』というお経で、お釈迦さま最後の食事のシーンがあります。パーヴァー村来たお釈迦様は、熱心な信者であるチュンダという鍛冶屋さんの家へ食事に招かれました。そこで出された「スーカラ・マッダヴァ」という食べ物を食べたのがお釈迦さまの最後の食事です。そしてそれが食中毒を引き起こし、お釈迦さまは亡くなってしまいます。
 
この「スーカラ・マッダヴァ」というものが、どんな食品であったのかは実ははっきりしていません。
「スーカラ」は古代インドの言葉で豚を意味します。
「マッダヴァ」は古代インドの言葉で柔らかいという意味です。
これが何を示しているのかについては諸説あります。そのうちの一つは腐った豚肉説や生焼け豚肉説です。たしかに腐ったお肉や火をよく通さない豚肉を食べれば食中毒を起こすでしょう。
 
「お坊さんは肉を食べてはいけないのでは?」と疑問を抱く方がいらっしゃるかもしれませんが、もともと仏教は肉食を禁じていません。
 
昔のお坊さんは修行中の食事を自分で食材を確保し作っていました。お肉を食べるとなると自分でその動物を殺すことになるので仏教はその行為は禁止しています。そのため修行中はお肉を食べていなかったことが「お坊さんは肉を食べてはいけない」というイメージが広がっていってしまいました。
 
幼稚園の事務所には理事長先生をはじめ3人のお坊さんがいますが3人ともお肉をおいしくいただきます。
 
『涅槃経』では腐った物でも残さず食べましたが、幼稚園でお子さまたちが口にするものは衛生管理をしっかりしているので腐った食事は出ません。
 
『涅槃経』というお経は、食事のときに自分で食べられる量を好き嫌いなく残さず食べるということを私たちに伝えようとしているのではないでしょうか?
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