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園のブログ

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涅槃会

2022-02-15
2月15日はお釈迦様がなくられた日です。

くさばな幼稚園に通うお子さまたちが大行寺本堂に上がり、大行寺住職である理事長のお話を聞きました。

紙芝居を通してお釈迦様の生涯について聞いた後に
お釈迦様が亡くなられた時の様子を描いた「涅槃図」を鑑賞しました。

大行事には江戸時代から伝わるものと子どもたち向けのものの2種類があります。

お釈迦様の死を嘆き悲しむ人々だけではなく、動物や植物など様々な姿を興味深そうに眺めていました。
過去のブログでも書きましたが

お釈迦様は食中毒で亡くなった?
 
『涅槃経』というお経で、お釈迦さま最後の食事のシーンがあります。パーヴァー村来たお釈迦様は、熱心な信者であるチュンダという鍛冶屋さんの家へ食事に招かれました。そこで出された「スーカラ・マッダヴァ」という食べ物を食べたのがお釈迦さまの最後の食事です。そしてそれが食中毒を引き起こし、お釈迦さまは亡くなってしまいます。
 
この「スーカラ・マッダヴァ」というものが、どんな食品であったのかは実ははっきりしていません。
「スーカラ」は古代インドの言葉で豚を意味します。
「マッダヴァ」は古代インドの言葉で柔らかいという意味です。
これが何を示しているのかについては諸説あります。そのうちの一つは腐った豚肉説や生焼け豚肉説です。たしかに腐ったお肉や火をよく通さない豚肉を食べれば食中毒を起こすでしょう。
 
「お坊さんは肉を食べてはいけないのでは?」と疑問を抱く方がいらっしゃるかもしれませんが、もともと仏教は肉食を禁じていません。
 
昔のお坊さんは修行中の食事を自分で食材を確保し作っていました。お肉を食べるとなると自分でその動物を殺すことになるので仏教はその行為は禁止しています。そのため修行中はお肉を食べていなかったことが「お坊さんは肉を食べてはいけない」というイメージが広がっていってしまいました。
 
幼稚園の事務所には理事長先生をはじめ3人のお坊さんがいますが3人ともお肉をおいしくいただきます。
 
『涅槃経』では腐った物でも残さず食べましたが、幼稚園でお子さまたちが口にするものは衛生管理をしっかりしているので腐った食事は出ません。
 
『涅槃経』というお経は、食事のときに自分で食べられる量を好き嫌いなく残さず食べるということを私たちに伝えようとしているのではないでしょうか?
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